青いひつじ

≫2007年11月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

私はあなたの代わりに走馬灯を回し続けてる

トラックバックをくれたたまちゃんの日記を読んで、
大学1年のときに亡くなった友達のことを思い出しました。



私は子どものころからずっと引っ込み思案で、
人との付き合い方がわかりませんでした。

小学校、中学校時代には友達と呼べるような友達がおらず、
だから、いつも転校生と一緒にいました。
でもその子たちともクラスや学校が変わると、
離れてしまう、その繰り返しでした。

そんな私に
たった一人、中学から高校を通じてつきあった友達がいました。


学習塾で知り合ったアキコちゃん。
彼女は
ブサイクで、
努力しても私より成績がよくなくて、
耳が悪くて中学校の頃から補聴器をつけていました。

性格もひねくれていて、
正直私は彼女のことを
あんまり好きではなかったかもしれません。


何でアキコちゃんがわたしにくっついているのか、
わからなかったけれど、

あるとき彼女が言ったことがあります。
「sheepは私よりもちょっとだけ顔が良くて、
         ちょっとだけ頭が良くて、
          ちょっとだけ耳もいい」と。

同病相憐れむみたいな感じだったのでしょうか。


私たちは2人とも、
人とうまく関われませんでした。
だからいつも2人でいました。

彼女のことをあんまり好きではなかったけど、
自分よりちょっとだけ劣っているアキコちゃんは、
私にとって、便利な存在だったのです。




そんなアキコちゃんは、
お母さんの勧めで、自分の希望とは違う大学に行きました。

大学に入った夏、
彼女からの手紙にはこう書いてありました。
「耳が悪くて、人から話しかけられても答えられない。
 自分から挨拶しても、ぎこちなくて避けられてしまう。
 大学の授業も、意味が見出せず、むなしい」と。


季節は変わってその冬、
また彼女から手紙が来ました。
「がんばって自分から人に話しかけているうちに、
 だんだん仲良くなれた。
 授業にもやりがいが出てきて楽しい。
 今度友達とスキーに行きます」と。


私は「アキコちゃんは大人になろうとしているんだ」と感じました。
初めて彼女のことを、ステキだと思いました。
私も彼女みたいになりたいと。

そして思いました。
「アキコちゃんとは、
この先ずっとつきあっていけるかも」、
「何十年もたった後で、
今このときを2人で振りかえって、笑いあえるかな」と。



でもアキコちゃんは死んでしまいました。

スキー合宿でお酒を飲みすぎて、
急性アルコール中毒でした。
朝みんなが起きたら冷たくなっていたそうです。



わたしはひどいショックを受けました。

何かをつかみかけていたアキコちゃんが死んで、
いまだに何にもわからない私が生き残っている。

なぜなんだろう?
わたしの生きている意味は、どこにあるんだろう?



それからわたしはノイローゼになり、
大学もやめてしまいました。


「わたしの生きる意味はあるのだろうか」
ずっとずっと考え続けてきました。






あれから20数年がたちました。





あのとき思ったのです。
人は死ぬときに、
走馬灯のように自分の人生が見えると言うけれど、
アキコちゃんも走馬灯を見たのだろうか。

アキコちゃんの
止まってしまった走馬灯を、
私が代わりに回し続けようと。





私には人生を振り返って笑い合える人たちがいる。
生きる意味はいまだによくわからないけど、
生きることは楽しい。

確かに楽しく、素晴らしい。

意味などいらない。
ただそれだけでいい。




アキコちゃんと語り合えないのは残念だけど、

あきらめずに生きていればなんとかなる、
やっと私にもそれがわかった。



だから、

感じやすすぎて、傷付きやすすぎて、
人生をあきらめかけている人たちと、
これからもつきあっていきたい。
そう思うのです。
スポンサーサイト

あなたのことをもっと聞かせて

受講生さんたちとのコミュニケーション、
ますます楽しいです
みんなホントかわいいのっ

ただ、あんまり色んな子と話しすぎて、
誰と何を話したのか、わからなくなることも…


でもこの頃思うのです。
元気のいい子、人懐っこい子、
向こうから話しかけてくる子のことは
ほうっておいてもいいのだと。


元気のない子、あいさつをしない子、

朝来ても小さな声で「おは…」と言って、
ちょろちょろっと立ち去ってしまうような子、
欠席の連絡をくれない子、
休み時間にいつも一人でいる子、

そういう子に話しかけようと。



ねえ、
自分なんて、いてもいなくても同じだと思ってる?
うざいから、あまり目をつけられたくないと思ってる?

NO!君それ絶対間違ってるよ!


みんな心配してるよ。
どんなに目立たないようにしても、
どんなに逃げても、

「あの子はどうしたんだろうねえ」って、
1日中、気にかけてる。

だって、あなたはここの一員だもの。



わたしたちは、
あなたのあら捜しをしてるわけじゃない。

元気にあいさつできるようになって、
それなりに人とつきあえるようになって、

ラクに社会に出て行って欲しいの。



オタクでもいい、暗くてもいい、
そんなあなたの話をもっと聞きたい。


うざいって?

いいよ。だって、
おばさんだもん



あなたのことを、私にもっと聞かせてよ。

とどめを刺す

昨夜は「これで終わりかな?」と書いた後、
文字通り「落ちて」しまいました。
パソコンの前で、椅子に座ったまま爆睡してしまったのです
すごく疲れていたんだね。
今日は久しぶりに8時間寝ました


昨日も書いた、
3ケースの共通点は、

○親夫婦の不和。
○長年、親との関わりに悩むクライエント。(過干渉、ネグレクト)
 「親に愛されなかった」という思い。
○自分は親のようになるまいと、結婚生活に夢を託した。
 しかし、挫折。
○「自分を無理に抑えてきた」「偽ってきた」という思い。
 抑圧からくるウツ状態。





親(またはそれに類する保護者)との関わりがきっちりできている人や、
成長の過程で自分に欠けているものに気づいて、
自分でケアすることができた人は、

悩みを自分で解決できると
私は思っている。


少なくとも、
こんなところに電話してこないんじゃない?

そういう人は、
家族や友人や、
もっとちゃんとしたカウンセラーに話すんじゃない?

こんなしょぼい無料相談に、
電話かけてこないよねえ~



どこにも行き場のない人たちが、
名前も知らない、顔も知らない、
どっかのおばさんに、
誰にも話せない胸のうちを打ち明ける。

運がよければ癒される。
そうでなければ…
さらに傷つけられるかもしれない。

そう考えると、
何だか悲しい。




でも、
この人たちには
昨日書き忘れた、もう一つの共通点がある。


それは
自分の今の状況をなんとかしたいと、
もがき続けていることだ。
(電話をくれる人はみんなそうなんだけど)




この人たちには根っこがない。
自分の命の源と、ちゃんとつながっていない。
世界とちゃんとつながっていない。


それでも根を張ろうとしてるんだよ。
それでもつながろうとしてるんだよ。



それでも

生きようとしている。





すごいよね



私も同じ、根無し草。
でも今根っこをはろうとしているの。
あなたたちに力をもらって



困難な状況で、
何とか生きようともがいている人たち、
私はあなたたちを全肯定します。

やり場のない愛

日曜日に夫が実家に行くと言うので、
お義母さんからリクエストされたミルクの写真をプリントしています。
お仏壇のお義父さんの写真のわきに、ミルクの写真を飾ってくれるんだって

おととし亡くなったお義父さんは、
ミルクをそれはそれはかわいがってくれた。

長年透析していて、体力のないお義父さんは、
孫も抱いたことがなかった(抱く力がなかった)んだけど、

小さかった頃のミルクを
いつも抱っこしてくれました。

ミルクが大きくなってからは、
それもできなくなったけどね。




ミルクが死んで、
お義母さんは私のことをとても心配してくれて、
何度も何度も電話をくれました。

でも、私はとっても元気になって来ているの。
みんなになぐさめてもらったり、
夫とミルクの思い出を語り合ったりできるから…

かえってお義母さんのほうが心配です。

お母さんは今一人暮らしなの。
一人で悲しさに耐えるのは、つらいよねえ。
想いのやり場がないもの。


夫の出張の用事が入ってよかった




ミルクの写真を整理していると、
今さらながら、
なんて美しくて立派な猫だったんだろうと
感動してしまいます。


いい猫だったねえ…

そして今、
わたしの手元に、
「ホームページビルダー」の箱があります。

ミルクの亡くなる前に注文していたものです。
HPなんて作っても、
何を載せたらいいのかな? って思いながら、
とても安かったので、何となく買ってしまったの。


今は、
載せるものができたじゃん。
そう、
ミルクの写真さ。


この大量のミルクの写真をHPで公開するのだ。

やり場のない愛を、
ネットに垂れ流してやるぜ

(いつになるかはわかんないけどね
20071118002301.jpg

20071118002320.jpg

20071118002336.jpg

20071118002353.jpg

終わったね

やっとレポート提出してきた~

昨日ガンガン言われたとおりに、
今回は、
私が何を感じ、どうかかわって、その結果はどうだったか、
という『考察』部分を充実させるべくがんばった。
昨日は「もうこれで提出しちゃっていいや」と思ったのに、
改めてケースを振り返ると、色んな思いが出てくるものだね。

『考察』が、昨日の10倍くらいの量になった。
もちろん、内容的にもアップ!
我ながらいい感じと思いながら、持って行きました。
今度はちゃんと受け付けてもらえました

あとは審査を待つわけだが。


でも私の出したレポートには
致命的な欠陥がある…かもしれない。


関わった何十ケースの中で、
これはと思うものを3例、
さらに詳しいレポートにまとめるのだが。

もともと、そんなに「イイ感じ」で終了したケースは、
数が少なくて

その中で
特にこれは手ごたえあったな~ と思えるものを選び、
レポートを書いたのだが…


この3件、同じなのだほとんど。


出来上がった文章をを読み直して、
愕然としてしまった。

選んだときは、これほど似ているとは思っていなかった。


3ケースの共通点は、
○親夫婦の不和。
○長年、親との関わりに悩むクライエント。(過干渉、ネグレ クト)
 「親に愛されなかった」という思い。
○自分は親のようになるまいと、結婚生活に夢を託した。
 しかし、挫折。
○「自分を無理に抑えてきた」「偽ってきた」という思い。
 抑圧からくるウツ状態。


…こんな感じ

これって…
まんま、わたしじゃん。

自分と似ているケースばかり、選んでしまったよ~


これで終わりかな?

レポート締め切り

今日は審査レポートの締切日でした。

昨日は…完徹しちまった

内容的にはもうほとんどまとまっているから、
そんなに時間はかからないと思っていたのですが、
提出する書類を揃えるのに手間取って、
あれがない、これが足りないってことになってしまって。
ものの整理が悪すぎるぜ→自分。


やっと完成して、
朝の5時にコンビニで提出書類のコピーをとりました。
40過ぎて完徹はつらいぜ。

それでも今朝はシャワーを浴びて、普通に会社に行って、
仕事しました。
(通勤にタクシーを使っちゃったけどね


何事もなく時が過ぎて、
そろそろ帰る時間。

帰りがけにセンターに寄って、レポートを出していこうと思っていたら、

またまたとんでもないことが発生。



詳しくは書けませんが、
会社で倒れた人が出て、

救急車を呼んで。

誰が付き添うかということになり、
わたしが志願しました。

だって、私はもう仕事あがるとこだし、
こういうのに慣れてるから。

父の倒れたときも、付き添って行ったし。

他の人にはそれぞれ守らなきゃならない持ち場があるし。




倒れた人の荷物を持って、
一緒に救急車に乗っていきました。

それから家族が着くまで、
救急室の前で待っていました。



倒れてから、
救急車を呼んで、
救急車に乗って、
病院について…
それは
わずか15分くらいの出来事で、
スリリングとさえ感じた。



でも、その後が長いんだよね。
重いんだよね…。

ケロッと何事もなかったように治ってくれればいいけど、
そうでなけりゃ…




今回も、
何事もなかった状態には、戻りませんでした。


それでも入院にはならず、家族に付き添われて帰宅して行ったのは
何よりでしたけど。

あの人はこれからどうなるんだろう。
とても気の毒だ




わたしはそれからやっとレポートを出しに行きましたが、

何と。書き直しくらっちまった。_| ̄|○


説明をよく聞いていなかったようで、
内容が提出の形式に合っていなかったのです。


めんどうだけど、
いっそやめちまおうかと思ったけど、


やっぱりもったいないから、
また書く。




明日再提出することになりました。




今日はホントに疲れた~




ちょろいもんさ

今カウンセリングのレポートを書いています。

この木曜日までに提出して、
審査を受けるのです。

この審査で
わたしが3年半勉強してきたことの成果を問われるのですが、
今まで全然レポートに手がつけられず、

さあ、やるぞ。
と思ったところでミルクが死んじゃって、バタバタして

本当にどうなることかと思ったのですが、

いざ今日始めてみると、
確かにケースが多いので、時間はかかりますが、
思ったほど大変ではありません。


簡単だよ。
ミルクのことに比べれば…




愛するものの生死に比べれば、
どんなこともちょろい、
ちょろいもんさ。


ミルクのおかげで、
わたしは大きなものをひとつ乗り越えられた気がする。

ミルク、
ありがとう

何じゃこりゃあ

昨日は会社の人たちが、内輪で歓迎会を開いてくれました。

歓迎される側は、わたしともう一人新しく入った男の人
の2人でしたが、
わたしは仕事のあと一度家に帰って、
あぜさんのセッションを受けてから、
職場の近くに戻ったので、
1時間くらい遅れて参加しました。


わたしが着いたとき、おじさんたちはすでにベロンベロン。
お約束のシモネタ話などを
聞いて笑っていましたが、
そのうちに雲行きが怪しく…


そして!
とんでもないことになってまいりました。



なんと。
おじさん達のシモネタは、
冗談だけではなく、
リアルなセクハラ話が混じっていたのでした。
とんでもないエロおやじ達だったのです。

誰にセクハラしたのかって?
ええ、
生徒さんに対してです。

おしりをさわるとか
そういう次元じゃなくて、
もっとすごい
スカートめくりとか、おっぱいつかみとか…
子どもじみた本能のままに…





おじさんたちは、そんなことをゲラゲラ笑いながら話して、
わたしもその場では
「それ、サイテーですよ!やばいですよ!」とか言いながら
ゲラゲラ笑って聞いていたのですが…

「さわられるうちが、幸せなんだぞ~」とか
どっかの大臣みたいなことを言って、
わたしも「それ、絶対間違ってますって」と笑っていたのですが…



それから、経営者と意見が対立しているおじさんが
「俺は今すぐ会社をやめる!」
と言い出し、
もうひとりのおじさんが、
「生徒がかわいくないのか?
てめえなんか、やめちまえバカヤロー」と、
あわやつかみ合いのケンカになり、
他の皆で、まあ、まあ、まあ、ととりなして…









そして、
もうひとつとんでもないことに

会社がなくなるかもしれないというのです。
いろいろと事情があって、
来春以降、事業を続けられるかどうか、わからないと。
そんな話をいきなり…


ひゃあ
わたし、まだ入って半月なんですけど。

こんなとんでもない職場だったなんて
だ、だまされた…




わたしもベロンベロンに酔ってしまい、
家に帰って、
夫にセクハラおやじのことを話すと、

夫は一言「やめちまえ」。


そして、
「これはいつ片付けるんだ?」と
流しにたまった食器をあごで差しました。





ここで、
わたしがぷっちり


確かに今朝から食器を洗っていないけど、
今やろうと思っていたのに…、
色々ショックが重なって、
悪酔いしてヘロへロしてるのに…


コップを思い切り激しく流しに置くと
(いえ、正確に言うと「たたきつけた」んです
コップはこなごなに割れて、

「どうせ、何をやったって、
あなたには認めてもらえないんだわ」

「そんなにわたしのことが不愉快なら
もう別れましょう」

って叫んで…




ああ、またやっちまった~!! と心の中で思いながら。



夫は、おびえた子犬のような目をして黙っていました。




セクハラおやじへの怒りやら、

会社がなくなると聞いたショックやら、

そして、今週ずっと心の中に渦巻いていた怒り、
ミルクを突然奪われたという、
納得できない現実への、どこにもぶつけられない怒りが、


夫の一言をきっかけに火がついて

瞬間的に沸点に達してしまったのだと思います

まあ、ご迷惑な妻です。




今朝起きて、
夫に自分の気持ちを説明してあやまりました。

仲直りして? 今日は2人で散歩に行きました。





それにしても、
団塊世代のおやじというのは、
何なんだ~?!


今度セクハラしようとしたら、
わたしがやめさせなくては。

生徒さんにヘンな癖がついたら困るじゃん。


とんでもないおやじ達だけど、
仕事に対する姿勢は見習いたいものがあるし
人間的にも面白い人たちなの。

それに仕事は楽しい。
生徒さんはかわいい。

この業界、わたしに向いていると思い始めているの。

だから、
このチームからは抜けないよ、わたしは。

最後まで付き合ってやろうじゃないの

だって悲しいんだもん

毎日ミルクのことばかり。

どうしようもない。
だって本当に悲しいんだもん。



会社では元気。
無理して明るくふるまっているわけではなく、
完全にスイッチが切り替わるの。

仕事を慎重にこなし、
先生方や生徒さんと楽しくお話して…、


でも一歩会社のビルを出ると、
悲しみモードのスイッチが入っちゃう。


花を見てはミルクを想い、
風に吹かれてはミルクを想い、
空を見上げてミルクを想い…

ああ、ミルク、ミルク、ミルク。


家に近づくにつれ、
足が重くなる。

いつも大きな体で、
にゃあにゃあと家の中を歩き回っていたミルク。



ミルクのいない家の中は
静かすぎて、
広すぎて、

この寂しさは止めようもない。


この空虚さは埋められない。



どうして、
どうして、

あのやわらかな、あたたかな命は
失われてしまったの?

どうして一瞬で
ぐんにゃりと、生気を失い、

冷たく硬くなり、

そして今ではお骨しか残っていないの?






どうしてあんなに急に死んじゃったの。
ミルクのバカやろう!!!!!!!!


もう二度と、
あなたの重さを腕の中に感じることはない。

このやるせなさを
どうしてくれるの?!




一人残ったファイバーが、
あんたと同じようになるのではと、
コワくてコワくてしかたがない。

だからファイバーのことも、
あんまりかわいいと思えないよ。


ミルクがいなくちゃ、だめなんだ!!






ああ、でも
おまえが自分よりも先に死ぬと知っていても
愛したのだから、

いつか失うとわかっていても
愛することを止められなかったのだから、




どうしようもない。

泣くしか仕方ないんだよね…

ふたりの思い出

あなたが泣くのをはじめてみたよ。

ミルクを焼く煙を見上げながら、
あなたの頬が濡れていた。

お父さんが死んだときも、
目を赤くしていたけれど、
あなたがわたしの前で涙を流すのは、今日がはじめて。

肩を抱いたら、
ふいとわきにそれた。

あなたはホントにやせがまんだね。





またふたりの思い出ができちゃったね。
悲しいけど、あたたかい、
かけがえのない思い出が。



一杯一杯語り合おうね。
語りつくすほど長生きしようね。



だから、もう

リコンはできないな…



ありがとう。

だんだん、



良かった気がしてきた。




ミルクが苦しまずに死んだこと。

病院や焼き場の人が
親切にしてくれたこと。

お友だちが心配して、
一緒に悲しんでくれたこと。

最後にミルクに会いに来てくれたこと。

ちょうどいいお仏壇が買えて、
お義父さんとお母さんの写真も一緒に入れられたこと。

全部、とっても良かったよね。





人間のお葬式は、
複雑すぎる。

誰に連絡するのか、日取りをいつにするのかということから始まって、
義理で来てくれるお客さんへの応対や、
食事の手配や、
いろんな手続きやら、
することがいっぱいあって、

ゆっくり悲しんでいるヒマがない。


親戚同士の意見のくいちがいから、
遺恨が残ってしまうこともあるし、


お棺から祭壇のしつらえから、
すべてのことにお金がからんできて、

上中下、どれを選ぶのか即座に決めさせられる。

それは遺族の務めでもあるのだけど、
打ちひしがれているものに
すべてを即決することを求めるのは、
残酷だと思う。





ミルクのお弔いは、
とても単純だった。


わたしたちはただ純粋に悲しみにひたって、

ただ純粋に心配してくれる人だけが
気遣ってくれて、

お金もちょっぴりしかかからず、
決めるのに迷うことは全然なかった。

すべてがやさしく、
なめらかに進み、

ゆっくり、とてもゆっくりと、
見送ってやれて、
良かった。





ミルクを思うたびに涙が出る。
でもそれは、
あたたかい涙。


だってこんなに悲しいのは、
とっても愛していたしるしだもの。




ミルクの思い出がいっぱいあるんだ。

楽しいことも、苦労したことも。
笑っちゃうことも。

いっぱい、いっぱい。
思い出があって、
良かった。




そして…

少し前の、
流しの食器も洗えないほどウツだったわたしなら、
ミルクの死は、致命的なダメージになったはず。

もしかして、
ミルクはわたしが元気になるのを待っててくれたのかな、
なんてね…

今で良かったのかな。



おまえと出会い、
育て上げ、
共に暮らし、
そして最後を看取れた。


素晴らしい経験を、わたしにくれたミルク。
本当に、本当に良かったよ。



ミルク、おまえはこれで良かったの?
全部良かったの?






おまえと一緒に生きてこられて、
ママはとっても幸せでした。


ミルク、今までありがとうね。
でも、やっぱり早すぎたよ…


ただいま。

今日はミルクのお弔い。





朝の焼き場はひっそりと、
木立の中、
わたしたちを迎えてくれました。


係員さんはとてもていねいに、
ミルクを扱ってくれました。

最後に安置していたかごからミルクを出して、
だっこさせてもらえました。

昨日もらった花や、おもちゃや、グルメな餌を周りに並べて、
ミルクの体とお別れしました。

ミルクを焼く煙と、
わたしたちのタバコの煙が一緒になって、
空へ上っていきました。
20071107224704.jpg






焼きあがったミルクのお骨はとても大きくて、
標本にしたいほど整っていました。

頭はバカだったけど、
体は立派な猫だったのだと思いました。





ミルクはお骨になって、
家に帰ってきました。

お仏壇に入れました。
とてもちょうどいい感じです。
大きさも、骨箱袋とお仏壇の色合わせも。
本当にぴったりと収まりました。




お弔いのしめくくりは、
ごちそうの宴。

ミルクの好きだったマグロと銀ガレイのお刺身で、
ごはんを食べました。
20071108001254.jpg


もちろんミルクにもおそなえ。

たーんと召し上がれ。





今日はミルクのお祭り。

主役は小さくなって、つぼの中。

でも、これからはミルクは
いつもここにいるんだね。
20071107225305.jpg



さよなら

土曜日。
わたしは夫と2人で、
秋に別れを告げに行った。
20071107222847.jpg


雪が降る前に。
すべてが白くなる前に。
無彩色になる前に。

秋に別れを告げに行った。
20071107222716.jpg


「とてもきれいだね。
 すごくおいしいね。
 
 ありがとう。
 さよなら。

 もうお別れだね、楽しかったよ。
 また来年、よろしくね」


去りゆく秋はわたしたちに、
おみやげを沢山くれた。


次の日、大量の秋のおみやげを友達に配って回り、
ああ、とてもすっきりしたと思った。





その晩、
ミルクが死んだ。


わたしは秋に別れを告げたとき、
うっかり間違って、
ミルクにも別れを告げてしまったのかな…
20071107223506.jpg

最後の団欒

やっぱりぐっすり眠っているようにしか見えないよ。
20071107002700.jpg

いまにもお腹が動き出して、すうすうと寝息を立てそうだ。
そう、いつものように…


ねえミルク、早く起きなさい!

起きないと、焼いちゃうよ!

自由になって

明日は仕事を休みます。
朝一番で、ミルクのからだを焼きに行きます。

今日はお友だち2人が、会社帰りに、ミルクに会いに来てくれました。
とてもきれいなお花を持ってきてくれました。
仕事帰りで疲れているのに、本当にありがとう。
20071107001950.jpg

(心霊写真じゃないです隣の部屋の電灯と、わたしの姿が写りこんでいるのです)


ミルクは花を食べるのが好きだでした。
鉢植えを丸裸にしてしまうので、
いつもわたしに怒られました。


もらったお花をお棺に入れてやります。

もう叱らないよ。
ミルク、これからは好きなだけ花を食べなさい。




火葬屋さんが、
「好きだった食べ物や、おもちゃも、一緒に入れてあげてください」と言ってくれました。

長生きしてほしくて、ミルクに与えていた餌はダイエット用のカリカリだけでした。

なかなか食べられなかったグルメ缶詰も一緒に入れてやります。
20071107002453.jpg



ミルク、これからは好きなものを好きなだけ食べなさい。


もうひとつ、
入れてやるものがある。
ミルクのタマタマです。

ミルクは去勢猫でした。
6ヶ月くらいのときに発情を迎えて、ファイバーを追い回して
妖しいそぶりをしたので、
「あんた、妹相手に何するの?!」と、すぐさま手術を受けさせました。

ミルクは童貞のまま死にました。

大切に箱にしまってあったタマを、
ミルクの股間に入れてやりました。

これで一人前の雄猫だね!

ミルク、これからは好きなだけやりまくりなさい。




動きづらい、老いたからだを脱ぎ捨てて、
明日ミルクは自由になる。

わたしたちを、置いてけぼりにしていった
バカな能天気な猫、ミルク。



かわいいミルク、

天国で何でも好きなことをしていいよ。



だいちゃんおにいちゃんは幸せだった

小さいとき近所に住んでいた、
幼馴染のおにいちゃん。
確か「大輔」っていう名前だったと思う。
大ちゃんは一人っ子で、
年の近いわたしを妹のようにかわいがってくれたらしい。

「だいちゃんおにいちゃん」とわたしは呼んでいた。



引っ越して離れ離れになり、
いつしか大ちゃんがどんな子だったのかも忘れてしまった。
わたしの記憶に残っていたのは
「だいちゃんおにいちゃん」という呼び名だけだった。



20数年が過ぎ、
あるときわたしの親から告げられた。
もう結婚して子どももいた「だいちゃんおにいちゃん」が
ガンで死んだと。

そのときも、
ちょっとかわいそうに思っただけだった。




しばらくして、
おにいちゃんのお母さんから手紙が来た。


「大輔は、大学時代は成績が良く、○○の花形選手で、
会社に入って△△の業績を上げて認められ、
愛する妻に恵まれ、
子どももできがよくて…」と

えんえんとおにいちゃんの自慢が書かれていた。

そして最後にこう書かれていた。
「素晴らしい業績を残し、みんなに認められ愛されて、
大輔は本当に幸せ者でした」と。




わたしはそれを読んでびっくりした。

死んだ子の自慢をえんえんと書き連ねる、
この人はいったいどうしたんだろうと。

とてもえぐい気がしたのだ。





でも、今ならわかる。
あのお母さんの気持ちが。
たった一人の愛する息子が、亡くなって、
「本当に幸せ者だった」と書きたかったお母さんの気持ちが。


死んだ人はみんないい人で、
早死にするのはみんな美人だよね。



自分も経験してみなければ、
わからないことってあるよね。


あのお母さんに言ってあげたいな。

「だいちゃんおにいちゃんは、本当にいい人で、
本当に幸せ者でしたよね」と。


みなさん、ありがとうございます。

昨日はいっぱい泣いて、
今朝は目がぶよぶよに腫れていましたが、
仕事に行ってきました。

化粧もできないので、
一日中メガネ(先日作った老眼鏡)をかけて
ごまかしました。

昼はおそばを食べに行きました。
「引越しそば」ならぬ、「弔いそば」を、何となく食べたくなったので。



職場では泣きませんでしたが、
帰りがけに1階のロビーで、
焼き場に予約の電話をしていたらまた泣けてきました。

通りかかった生徒さんはびっくりしたことでしょう。


会社を早引けした夫が迎えに来てくれて、
2人で小さな仏壇を買って帰りました。

うちにはわたしの母と夫の父の写真があって、
それを仏壇の中に入れました。
あさってミルクを火葬にしたら、
ミルクのお骨もそこに一緒に入れちゃいます。

ひとも猫も一緒だなんてね…
でも、お母さんもお父さんも、ミルクをかわいがってくれるでしょう。






やっぱりすごくショックだし、悲しいですが、
みなさんからの温かい言葉をもらって、
大分癒されてきました。

昨日のどろどろした溶岩のような苦い涙が、
さらさらとしたやさしい雨のような涙に変わってきてる気がします。

眠っているときに突然死んだこと、
全然苦しまなかったことは、
ミルクにとってはよかったのではないかと思えてきました。

生きている間、精一杯かわいがられて、
ミルクは幸せだったのではないかと思えてきました。



そして、
慰めてくれて、一緒に悲しんでくれるひとたちがいることが、
とてもありがたいのです。



メールをくれたかた、メッセージをくれたかた、
電話をくれたかた、
みんなみんな、ありがとうです。m(__)m



そして驚いたことに
父からも電話があったのです。

父はファックスの調子がどうとかと言って電話してきたのですが、
わたしは思わずミルクが死んだことを言ってしまいました。

父はうん、うん、と聞いてくれました。

「3日も置いといたら、悪くなるのでないか」とか
一部問題発言もありましたが

つらいことをこんなに素直に父に話して、
こんなに素直に父が聞いてくれたことは
初めてではないかと思います。
「お父さんはこんな聴き方ができる人なんだ」と思いました。

とても癒されました。



こんなに早くラクになっちゃったら、
ミルクに悪いような気もしますが…


本当にみなさん、
どうもありがとうございます。



夜半に嵐の

うちの猫ミルクが、
今夜急に亡くなりました。

30分前までいつものように餌をねだっていて、
おなかがいっぱいになったらしく、
椅子の上で寝ていたのですが、
急にガハッ、ガハッと2度ほどえずいたと思ったら、
そのまま目を見開いたままぐったりとしてしまいました。

「どうしたの?」とゆさぶってみましたが、
からだ全体がふにゃふにゃになっているし、
瞳孔が開いているし

夫と2人で救急病院に駆け込みましたが、
手遅れでした。

心臓発作だったのではないかということです。

太り気味の猫は、心臓に負担がかかって、
心肥大になっていることがあるそうです。

レントゲンをとれば、
心肥大はわかったらしいのです。
春の健康診断のときは血液検査だけで
レントゲンまではとらなかったもんなあ。

でも、わかっても
それでも発作を防ぐことはできなかっただろうと
病院では言われました。




ミルクはデブで、バカで、
良いところは見た目と手触りだけでした。

きっとボケて垂れ流しになって、
寝たきりになって死ぬと思ってました。
長い間看病しなければならないだろうと思っていました。

先に逝かれる覚悟はしていたけど、
こんなに早く、
あっさり死なれるとは思っても見ませんでした。




いつも朝早く餌をねだりに来て、
わたしたちは起こされてブーブー言っていたのですが、

これからは朝起こしてくれるミルクはもういません。
寝坊してしまうかもしれません。



人間が死んだのとは比べられないかもしれないけど、
結婚以来13年間いっつも一緒にいて、
子どものようにかわいがっていました。


ミルク~
ママはすっごくさびしいよ。



「明日あると思う心の仇桜夜半に嵐の吹かぬものかは」

でも、人間でも葬式の最中に息を吹き返したとかいう話もあるし、
もしかしてミルクも…

今日は枕元にかごをおいて、
一緒に寝ます。

冬の匂い

昨日企業訪問に行ってた生徒さんが昼から登校してきて、
「外は雪がチラチラ降ってましたよ」と言ってた。

彼のそばに寄ったら、
外の匂いがした。

ひんやりした、風の匂い。




もう雪が来るね。

空気が冷たく透き通り、
吐く息が白くなり、
ナナカマドは真っ赤に燃え。


ひそかに わくわくしながら
初雪を待つ。
突然訪れる 真っ白な朝を待つ。


わたしはこの季節が一番好きだよ。

審査まで2週間を切って

いよいよカウンセラー認定の審査が近づいてまいりました。

思い起こせば2ヶ月前、
わたしはひどいウツの底に沈んでいて、
人の相談を聞くどころじゃなく、
もう講座もやめてしまおうと思っていたのね。

あぜさんのおかげで救われたけど、
いちばん落ちていたときに
講座の同級生のお友だちに話を聞いてもらったというのも
すごく大きかったと思います。
どうもありがとうございます

今は平気。
不安はないです。
ただ早くけりをつけたい。
3年半、長かった~


落ちたら別のとこへ行く。

受かったら、多分続ける。

人の重い話を、
見ず知らずのわたしが聴く。
こんな濃密で精妙な時間は、
そうそう経験できるものじゃないから



でも、
審査のレポートは何も手をつけていなくて、
さらに前の2回分の見習い当番の報告書も
まだ書いていなかったりする…


やっぱり平気じゃない、のかな?

とにかくあと2週間、やばいよやばいよ…


ふりかえって

今週も無事終わりました。
月初めは、月末のあわただしさがウソのように、
まったりと過ごしました。

ホントはこういうときに、パソコンの復習とかしておけばいいんだけどね


仕事が一段落して
いろいろと見えてきたこともあり、
自分の問題点もあり…

ボスに
「sheepsleapさんは声が小さいよ。遠慮しないで」って言われちったよ。

わたしの声は小さいんだよね~
大きい声を出すと、叫んでいるみたいになっちゃうし…

小さくてもよく通る声になりたいな。



それからこのボスのことが、わたしはちょっとコワい

わたしをこの職場に引っ張ってくれた人だから、
失望させたくないと思って
ボスの前だと緊張してしまうのよね。



それと、
わたしはゆるいんだよね~
書類のチェックがゆるくって、
2人の生徒さんに迷惑かけちゃった

わたしだけの責任ではないのだけど、
今月の失業保険の給付額が下がってしまって、
申し訳ない。

性格はゆるくても、
チェックはきっちりしなくちゃな





生徒さんたちとは
話しかけたり、話しかけられたり、
楽しくやってます
わたしがこの学校の先輩なので、
色々聞かれることも…

昔OLだったころ、
わたしも「先輩」と呼ばれる立場だったこともあるけど、
その頃の後輩とはあまりうまくいかなかったんだよね。
性格が合わないというのもあったけど、
年も近かったし、追い越される不安がわたしにはあったんだろうな~

今こうして、立場も違うし、年も大分違うとなってみると、
若い人たちは
みんなとってもかわいいです
若いのによくがんばっているなあと思います。

そしてっ今のクラスはイケメンが多い
若い女の子もカワイイけど、
若い男の子がきりっとしてお勉強している姿は、カワイイー
背広もいいなあ、メガネもいいなあ、と、
おばさん毎日萌え萌えだいっ


この子達とも、
何ヶ月か後にはお別れなのです
今から想像すると、さびしいだろうなと思うけど、

出会いと別れのある職場って、
いいと思う。


条件は、特上って程でもないし、
他にも似たような職場の求人は色々あるけど、
上の人たちはとてもやさしくて
雰囲気が良いし、

わたしはここに入って、良かったんだよな~


 | HOME | 

FC2カウンター


フリーエリア


最近の記事


カテゴリー


リンク

このブログをリンクに追加する

最近のコメント


月別アーカイブ


プロフィール

sheep


最近のトラックバック


ブログ内検索


RSSフィード


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。